こんにちは!kicoです。洋書多読を2年続けて、英語力の伸びを実感している私ですが、その前は何度も挫折を経験しています…。
そんな私だからこそ、初心者が絶対に手を出してはいけない洋書を紹介したいと思います。
ここでいう初心者は、英語レベルのことでなく、洋書を読みきったことのない人、という意味です。
洋書は、最後まで読み切ることがなにより大事。
私がそうだったんですが、途中で挫折すると、挫折ぐせがついてしまうんです。
それに、「また、挫折してしまった…」と自己嫌悪に陥ってしまって、むしろ英語への苦手意識が大きくなっていました。
英語が得意だと思っていた高校時代、ハリーポッターの原書の1巻を購入して、ストーリーを知っていたにも関わらず、まったく読み進めることができず、絶望したのを覚えています。
そんな私も、今ではハリーポッター1巻も完読。
それ以上の難易度・長さの洋書を、1か月に1冊ペースで読み切ることを、2年間継続できています。
過去に戻れるのなら…ハリーポッターを前に、自分の無力さを突き付けられた当時の私に、言ってあげたい。
「あんた、選ぶ本間違ってるよ!!初心者でも読了できる良い洋書が、他にたくさんあるよ!!」って…。
絶対に挫折する洋書の特徴
おすすめできない本の特徴は3つあります。
- 1冊が厚い
- 大人向けの文学作品。(単語や解釈が内面的・社会的・風刺的で難しい)
- 絵(挿絵)が無いか、ほんの少しだけ
- まったく興味がない分野である
- 過去に、日本語版で読んだことがある
初心者は、上に挙げた4点のどれか一つでも当てはまると、挫折してしまう可能性が非常に高くなります。ひとつひとつ見ていきましょう。
①1冊が厚い
一冊が厚いというのは、つまり「文字が多い」ということ。私の勝手な定義ですが、150ページ以上だと長いです。(※文字だけで構成された本の場合)
分厚いと、それだけ単純に読むのに時間がかかり、挫折する可能性が高くなります。
1時間読んで、1ページしか進んでいなかったら、400ページ読むのに、400時間かかります。
ということは、毎日1時間読んでも、読み終えるまでに400日かかるということです!気が遠くなるよ~。
②大人向けの文学作品・伝記
私の体験談ですが、グレートギャツビー(1920年代に出版された、アメリカの小説)が映画化され、流行っていたので、洋書を買って読んでみたことがありました。
The Great Gatsby【電子書籍】[ F. Scott Fitzgerald ] 価格:216円 |
当時「映画面白かったし、内容知っているからいけるかな!」と軽く考え手に取りましたが、ぜんっぜん内容分かりませんでした。セリフ部分さえまったく何を言っているのかわかりません。
よくよく考えたら、1920年代に出版された本なので、日本でいったら大正時代。芥川龍之介の「鼻」を、そこらの外国人が原書で読んで理解できるか??というくらい無茶な話だったんです…。
古い作品でなくても、真面目な文学作品は難しいです。内面描写が多く、比喩も多く、ストーリーも単純ではない場合が多いからです。
たとえば権威あるピュリッツァー賞受賞作品で話題となった「LESS」という作品。人気の作品だし~と思って手に取りましたが、主人公の内面描写が多く、テーマも複雑で、原語で読もうとすると、かなり難しい本でした。
Arthur Less【電子書籍】[ Andrew Sean Greer ] 価格:1,347円 |
③絵(挿絵)が無いか、ほんの少しだけ
初心者でも、サクサクと読み進めていくためには、分からない単語があっても、意味を想像しながら読み飛ばしていくことがとても大事です。
挿絵があると、分からない単語が出てきても、「絵」で状況をイメージできるので、意味を想像しやすくなるんです。
でも、挿絵が無いと、分からない単語の意味を推測するのが、かなり難しいです。
ですので、初心者の方は、挿絵が多いもの(もしくは漫画)から始めることを強くおすすめします。
④まったく興味がない分野である
これは、当然のことかもしれませんが、いくら人気の本だからといって、興味の無い話を洋書で読んでも絶対に続きません。
興味のあるジャンルで選ぶようにしましょう!
⑤過去に、日本語版で読んだことがある
たとえば「ドラゴンボール」を日本語で漫画を読んだことのある人が、英語の勉強をしたいから、英語版を読んでみる。といことです。
これは、やりがちなのですが、ぜったいにおすすめしません!!
なぜなら、日本語で読んだことがある本の内容は、後から英語で読んだとしても、もう日本語でしか頭に入ってこなくなってしまうからです。
翻訳の勉強にはなるかもしれませんが、英語力の向上には結びつきません。
私も経験がありますが、日本語のあとから英語版を読んでみても「日本語でいうと、この部分ね~」と思うだけで、全然英語で理解する頭にならないんですよね。
やっぱり母国語読んだときに得た感動は、英語で得る感動には勝りませんしね。
脳が、「もう(日本語で読んだから)内容はわかってるよ~。だから(英語で読んでも)内容は新しく得ることはないけど。日本語と比較したいのね?はいはい」と言っているような感じですかね。
もう内容はわかってるので脳もやっつけ仕事的な感じで働かないんですよ…実体験です。
初心者は絶対に手を出してはいけない洋書まとめ
以下に、読み切れずに挫折する可能性大の、おすすめできない洋書の具体的な例を挙げていきます!
「Harry Potter」 ハリーポッターシリーズ
はい。そうです。。私もHarry Potterで挫折した経験あります。
「洋書挫折といえばハリーポッター」というかんじでしょうか。
一体日本でどれだけの人が「Harry Potterと賢者の石」の原書にチャレンジし、ホグワーツ魔法学校のシーンまでたどりつけなかっただろう…?
どれだけの人が、全巻セットで購入して、未読のままメルカリに出品しただろう…?
でもね、安心しでください。みんな(多くの人は)そうです!!
ハリーポッターがTOEIC700レベルと言ったのはいったい誰??
ハリーポッターは、1巻の「賢者の石」でさえ、かなり難しいです。それに長い(352ページ)。
初心者が初めての洋書としてハリーポッターに手を出すのは、レベル1で大ボスに挑むようなもの。
もっと短い洋書でレベルアップしてから、大ボスに立ち向かうことを強くお勧めします。
私も、洋書多読を続けてレベルアップしてから、ふつうに1巻を読み終えることができました♪
「FACTFULNESS」
価格:1,119円 |
アマゾンの洋書人気ランキングで上位にランクインしているこの作品。「Factfulness」
ほんと??みんな、これ読んじゃう?日本語で読んで面白かったから?ベストセラーだから?
たしかに、内容は興味深いベストセラーだし、英語はハリーポッターほど難しくはないけど、内容は簡単とは言えないし、やっぱり長い(353ページ)。
このような本は、まずAudibleなどでオーディオブックで聴くのがおすすめです。
「Becoming」
FACTFULNESSに限らず、Becomingなどもそうです。初心者の方は手をださないのが無難です!
Becoming【電子書籍】[ Michelle Obama ] 価格:1,731円 |
Becomingはオバマ元大統領夫人の回顧録ですね。
448ページあります。とても評価が高いし、実際面白いのですが、洋書多読初心者は、その長さで挫折してしまうんです。
「Charlie and the Chocolate Factory」「Matilda」など、ロアルド・ダールのシリーズ
価格:902円 |
「Charlie and the Chocolate Factory(チャーリーとチョコレート工場)」「Matilda(マチルダ)」は、イギリスの児童書で、アマゾンなどでは初心者向け、英語学習者向け、というレビューもあるようです。
Charlie and the Chocolate Factory CHARLIE & THE CHOCOLATE FA [ Roald Dahl ] 価格:1,188円 |
英語学習者にとっては有名で、無難な選択肢として見られているのかもしれません。
でもでも!!
わたしはおすすめできません。
なぜなら、ふつうに難しいからです。しかもけっこう長め(マチルダは256ページ、チャーリーとチョコレート工場は192ページ)。挿絵はすこーしだけ。
「英語が簡単」「学習者向け」というのは、かなり洋書を読み込んだ人の感想だと思われます。
初めての洋書にはおすすめしないです。
まとめ
今日は、おすすめできない洋書だけをまとめました。
洋書の多読を続けられるかは、初めが肝心だと思っています。
最初に挫折すると、英語に苦手意識をもってしまったり、自己嫌悪に陥ってしまったりするから…。
でも、一度洋書を読破できると、自分の中で成功体験として残り、自信につながるんです♪
今度は、おすすめしたい洋書もまとめたいな、と思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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